デグーの飼い方

アンデスの歌うネズミ、デグーの飼い方を説明します!
とても人によく懐くペットです。

予備知識

野生のデグーはチリのアンデス山脈に生息しています。
よく鳴くことから「アンデスの歌うネズミ」と言われています。
過酷な環境で生きているため糖の分解能力が低く、ハムスターと同じ感覚でオヤツをあげているとあっという間に糖尿病になりますので十分に勉強してから飼育しましょう。
野生のデグーとチンチラは巣を共有している場合もあり、デグーとチンチラの食性はよく似ています。
こんな地味なネズミがどうして人気なのか…?と思われる方もいるかもしれませんが(飼ってみると分かりますけど地味なんてことはなくめちゃくちゃ可愛いですよ)、デグーの最大の魅力は良く懐くことにあります。
同じサイズの動物の比較しても比べ物にならないくらい頭が良く、人にも他の動物にも慣れます。
このサイズのペットにしては珍しく、「構ってほしい!撫でてほしい!」という感情のあるペットです。

飼育のコツ

簡単に飼育のコツをまとめると、

  • 牧草は食べ放題にしておく
  • 牧草以外の餌はペレットのみ、おやつは乾燥野菜や野草
  • 週に2~3回は砂浴びをさせる

ということになります。
詳しく解説していきます。

用意するもの

  • ケージ
  • 小屋
  • ステップ
  • 給水器
  • 餌入れ
  • かじり木
  • ハンモック
  • 砂浴び壺

なお、ペットショップでよく飼育セットとして必要なものをひとまとめにして売っていますが、全部バラバラでAmazonで買った方が安いです。
以下の画像をクリックするとAmazonの購入画面を表示します。

現在デグー専用の飼育用品は少ないですが、チンチラ用のものやハムスター用のもので代用できます。

ケージ


ハムスターはXY平面にしか動きませんが、デグーはZ軸方向の動きが加わります。
十分に上下に動けるケージを選びましょう。
お勧めはサンコーのイージーホーム40ハイです(上の画像のものです)。
下部分が引き出しになっており、掃除が楽なだけでなく排泄物が下に落ちるので衛生的に過ごしてもらえます。
(デグーはかなりの量の糞をします)
小さい頃から一緒に育てている場合は多頭飼いも可能です。
その場合は40ハイでは小さいので、60ハイか80ハイの大きめのケージを用意してください。
サンコーのイージーホーム等、下が金網のものを使用する場合は必ずステップかハンモックを設置して下さい。
デグーは足の裏に毛が無いので金網の上に長時間いられません。
木の板等休める場所が必要になります。

小屋



デグーが寝たり休憩したりするのに使います。
ハンモックで代用しても可です。

ステップ


上下の運動を補助するため、2つ3つ置いてあげましょう。
あまり間隔を離しすぎると落ちて怪我の原因になるので、狭めの間隔が良いです。
成長に合わせて調整してください。

給水器


皿に水を入れるとひっくり返す危険があるのと、糞などが入って不衛生になるのでボトルを使用しましょう。
デグーは水のありかを匂いで判断しますので、最初はボール部分を指で押して濡らした状態にしておきましょう。

餌入れ


陶器製やプラスチック製がありますが、好みで選んで大丈夫です。
陶器製の方がひっくり返されにくいですが、デグーは賢いのでひっくり返して餌が下に落ちてしまうことを学習するとひっくり返さなくなります。
ペレットだけでなく、牧草を入れる専用の餌入れも用意しましょう。

かじり木


木製のステップを使う場合はそれが齧り木を兼ねてくれますが、別で用意すると良いです。
上の画像の「りんごバー」が齧り心地が良いらしく、凄い勢いで齧るのでお勧めです。
そのへんの木を使うのは雑菌がついているのでやめましょう。
節約したい場合はホームセンターで角材を買って来て、齧りやすい大きさに加工するとかなり安く齧り木が量産出来ます。

ハンモック


なくても良いですが、あると気持ちよさそうに寝転がるデグーが良く観察できて楽しいです。
ケージが極端に狭い場合は設置しない方がいいですが、そうでない場合はあった方がより楽しく飼育できます。

砂浴び壺


プラスチックでも良いですが陶器製の方がひっくり返りにくくおすすめです。
砂はデグー用のものもありますが、取り扱っていない店舗も多いのでそのような場合はハムスター用のものでもチンチラ用のものでも特に問題ありません。
1週間に2~3回程度砂浴びをさせるようにして下さい。
ケージ内に常設しても良いですが、結構早く砂が汚れますのでマメにチェックして取り替えて下さい。

餌のやり方

餌はペレットと牧草の2種類です。
喜ぶからと言ってひまわりの種を与えてはいけません。
ペレットは毎日1回、体重の5%を目安に与えてください。
牧草は常に食べ放題の状態にしておきます。
チモシーの一番刈りを与えましょう。
デグーは糖の分解能力が低いため、粗食で大丈夫です。
オヤツを与えたい場合は乾燥野菜や、市販の野草などを与えましょう。
乾燥地帯に住んでいますが、意外とよく水を飲みます。
「乾燥地帯に住んでいる」という情報が強いので、あまり水を飲まないと想像しているとちょっとびっくりします。
水は常に切らさないように注意してください。

まとめ

砂浴びするデグーデグーを懐かせることも考えたくなりますが、まずは以下のことをしっかりと守り、毎日のお世話をできるようになってください。

  • 水と牧草は切らさないこと
  • ペレットは毎日体重の5%をあげる
  • ハムスター用の餌は絶対に与えない(ひまわりの種含む)

適切な飼育をすることが、デグーを懐かせる第一歩となります。
頑張って下さい!

関連:
懐く個体の選び方はこちらを参考にして下さい。

sponsored link: