チンチラの飼い方

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妖精のような見た目、モファモファの毛並み、大きな耳、可愛い尻尾、という動物好きの心を鷲掴みにする要素しかないペット、チンチラの飼い方を紹介します!

予備知識

野生のチンチラは寒冷地の山岳地帯に生息しています。
温度、湿度共に低い環境で生きているため、高温多湿の日本の夏はエアコン無しでは絶対に飼育できません
一度触れてみると分かるのですが、手触りが極上です。
チンチラは1つの毛穴から100本の毛が生えていると言われており、手触りに関してチンチラを超えられるペットはいません
触ったことがない人は是非一度触ってみてほしいです。

チンチラの寿命はこのサイズの動物にしては非常に長く、10年~20年ほど生きます。
公式の記録では29歳まで生きたチンチラが存在します(ドイツの「Radar」くんです)。

室温について

まずチンチラを飼う前に検討してほしいのですが、チンチラは他のペットよりも温度に関してシビアです。
元々寒冷な山岳地帯に生息していますので26度を超えるとへばりはじめます。
真夏に35度を超えるような日本ではエアコン無しで飼うことは不可能です。
(そもそも、ペットを飼育する上でエアコン無しというのはあまり考えられないことだと思って下さい)

しかも上手に飼うと20年程度は生きるペットです。
それでも飼えるか、もう一度検討してみて下さい。

必要なもの

  • ケージ
  • 給水器
  • 砂浴び壺
  • 小屋
  • 餌入れ
  • ステップ
  • 回し車

ケージ


山岳地帯に住んでいるだけあって上下運動を行いますので、広さのほかに高さも必要です。
幅80cm、奥行き60cm、高さ100cm程あると理想です。

給水器


皿に水を入れて置いておくこともできますが、水の中に砂や排泄物が入って不衛生なのでボトル式のものを使用しましょう。
チンチラは水のありかを匂いで判断しますので、初回はボール部分を軽く押して湿らせた状態にしておいてください。

砂浴び壺


好みで選んで大丈夫ですが、多少重さがあってひっくり返されないものが好ましいです。
できれば1日1回、最低でも2~3日に1回は砂浴びをさせて下さい。
チンチラの砂浴びは人間でいうお風呂に相当します。

小屋


被捕食者ですので狭いところに籠っていると安心します。
寝るときや落ち着きたい時に使います。
必ず用意しましょう。

餌入れ


陶器製がかじられなくておすすめです。
チンチラは本気を出せばプラスチック製のものは破壊できます。

ステップ


上下運動の補助のためと、休むための台として入れてあげましょう。
3つ以上あると良いです。

回し車

回し車を好む個体はとても多いです。
ケージの中に入れてあげると喜んで回します。
運動不足・ストレス解消にも役立ちます。

餌について

餌はチンチラフードと牧草を用意します。
「これだけでいいの!?」と思われるかもしれませんが、牧草とペレットだけで十分です。
そして割合としては牧草9割、ペレット1割と考えて下さい。
野生のチンチラは過酷な環境で生活をしているので糖の分解能力がそもそも低く、非常に粗食です。
くれぐれもハムスターと同じ感覚でひまわりの種などは与えないでください

チンチラフード

最近はチンチラ専用のものも多く出ていますので、必ずチンチラ専用のものを与えて下さい。
そもそもハムスターとチンチラは食性が全く異なりますので、間違ってもハムスター用のペレットは与えないでください
毎日体重の5%程度の量を与えます。
定期的に個体の肉付きの様子を良く観察し、微調整して下さい。

牧草


基本的にチモシーを与えてください。
チモシーはイネ科の牧草ですので、イネ科の植物にアレルギーのある方は注意して下さい。
幼体や老体、出産前後、闘病中の個体にはアルファルファというマメ科で高栄養の牧草も混ぜて与えます。
牧草は水と同じで常に切らさないようにし、食べ放題にしてください。

トリーツ(おやつ)


チンチラは糖の分解能力が低いので、ハムスターと同じ感覚でおやつを与えてはいけません。
喜ぶからといってひまわりの種は与えないでください。
おやつには乾燥野菜、クコの実、レーズン、市販の野草などを与えます。
トリーツは与えなくても問題ありませんが、与えると懐きやすくなったり、ストレス解消に役立ったりします。
ケージに戻す時等にもトリーツを使用することで上手くいく場合が多いです。
与えすぎは肥満や糖尿病の原因になるので注意して下さい。

砂浴びについて


チンチラは水に濡れることを嫌いますので、砂浴びが人間で言うところのお風呂に相当します。
可能ならば毎日、最低でも2~3日に1回は砂を浴びさせて下さい。
細かい砂を使用するほど、毛ぶきが良くなります。

まとめ

飼育のコツをまとめます。

  • 最低でも2~3日に1回は砂浴びをさせる
  • 牧草は基本的にチモシーを食べ放題にしておく
  • ペレットは体重の5%程度を毎日与える
  • 室温は22度~25度を保つ

多少温度にシビアな動物ですが、本当に可愛らしくて手触りがよくて飼い主に極上の癒しを提供してくれるペットです。
寿命も長く、長い時間を一緒に過ごせるのもチンチラのメリットです。

是非、モフモフ度の高い生活を楽しんで下さい。

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