レオパの吐き戻しの原因と対処法

レオパが餌の吐き戻し(嘔吐)をしてしまう時の原因と、対処を説明します。

ケージの中に食べたはずの未消化の餌、または消化途中の餌が転がっている場合、餌を吐き戻してしまっています。
爬虫類の吐き戻しは人間のそれよりも体力を消耗し、最悪の場合は吐き戻しがトラウマになり拒食してしまいます。

吐き戻しの原因はいくつかありますので、しっかりと特定して対策をしましょう。

原因と対策

吐き戻しの原因と、実施できる対策を1つずつ説明します。

飼育温度が低すぎる

飼育の温度が低すぎると消化自体が出来ずに、吐いてしまう場合があります。
人間は恒温動物なので低温でご飯を食べても特に問題になりませんが、相手は変温動物なので周りの温度に消化を助けてもらう必要があります。
今一度飼育環境を見直してみて下さい。
温度が25度を切るようなら、30度程度まで上げて保温しましょう。

冷凍餌を凍ったまま与えた

コオロギやピンクマウスを凍ったまま与えてしまうと、消化不良を起こして吐いてしまいます。
冷凍餌を与える場合は必ず指で触って、「芯を感じず、中まで柔らかいか」を確認してから与えましょう。

ハンドリングのし過ぎ

常日頃、必要以上にハンドリングしていませんか?
どんなに人に慣れていても、レオパは「触られて嬉しい」と感じることはありません。
ハンドリングのしすぎでストレスがかかった場合、吐きもどしてしまうことがあります。

特に、食後にハンドリングするのは絶対にやめましょう
ケージのメンテナンスのためにハンドリングはどうしても必要になると思いますが、給餌の日とメンテナンス日はズラす方が賢明です。
生体がまだベビーで毎日給餌が必要な場合は、メンテナンスは給餌の前に行い、落ち着かせるために少し時間をあけてから給餌しましょう。

餌の与え過ぎ

レオパは餌を食べすぎても吐き戻します。
食べる量のコントロールが下手な個体もおり、そのような個体は特に飼い主が量を調整してやる必要があります。
給餌時に「いつもより食べる量が多いな」と感じていたら与えすぎて吐きもどした可能性が高いです。

次の給餌からは、餌の量を減らして調整しましょう。

吐き戻してしまったら

ここまでの記事をしっかりと読み、何が原因で吐き戻しているのか原因を特定しましょう。
そして原因を突き止め、解消できたら3日~1週間程度餌を抜きます。
吐き戻しを起こしてしまうと消化器官にダメージを与えてしまうので、しばらく休ませてやる必要があります。
レオパは1週間の絶食であれば余裕で耐えます。
ただし、この期間も水だけは切らさないように注意して下さい。

3日~1週間後に今までと同じ餌を与えてみて、食べてくれればそれでOKです。
同じ原因で吐き戻しを行わないように注意して飼育しましょう。
また、食べてくれる場合、レプラーゼを持っている人は餌にダスティングして与えましょう。

レプラーゼとは爬虫類専用の整腸剤で、これを用いることで腸内環境を整える効果が期待でき、回復を早めることが見込めます。
(持っていない人も万が一に備えて1つ持っておくと良いと思います。レオパ以外にも、亀や蛇など他の爬虫類にも使用可です)

拒食をされた場合は焦らずに、ゆっくりと生体と向き合います。
毎日餌を与えると逆にストレスがかかりますので、また3日~1週間程度空けて餌を与えます。
この際、いつもの餌だけでなく違う餌も試してみましょう。
動き方が食欲をそそるミルワームや、嗜好性の高いハニーワーム等も試してみましょう。
(※ミルワームを与える場合はガットローディングをしっかりと行って下さい)

このやり方で1ヶ月食べてくれない場合は、動物病院へ連れて行ったり強制給餌を検討したりする必要があります。
ただし強制給餌は生体への負担が非常に大きいので、先に購入元のペットショップやブリーダーに相談出来る場合はしてみると良いと思います。

対策をしても吐き戻しがおさまらない場合

どうしても原因がはっきりせず、吐き戻しがおさまらない場合はクリプトスポリジウム症を疑いましょう

この感染症にかかってしまうと根本的な治療法がありませんので、複数匹飼育している場合は飼育器具の使い回しは絶対に避けましょう
この病気については以下で詳しく説明しています。

まとめ

健康なレオパ吐き戻させてしまった場合は、まず原因が何なのかを特定し、改善する必要があります。
吐き戻しがおさまるまで、ストレスを与えないように特に注意して過ごしましょう。

どうか、可愛いレオパが餌を食べてくれることを祈っています。

 

 
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