初めてのレオパの選び方

初めてレオパをお迎えする際に気を付けたいことや個体の選び方を解説します。
お気に入りの1匹に出会えることを祈っています!

そもそもどこで買うのか?

これに関しては「ペットショップ」と「イベント」の2つの選択肢があります。
ペットショップは爬虫類を取り扱っているペットショップなら(「カメレオン専門店」など特定の種類の専門店でない限り)レオパはほぼ間違いなく置いてあります。
不安な方は一度電話して確認してみると良いでしょう。
ほぼほぼ、「いますよ」という旨が返ってきます。
また、爬虫類は定期的に展示即売会のイベントが各地で開催されていますのでそこへ買いに行くのも良いです。
両者のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

ペットショップのメリット

  • 定休日以外はいつでも行ける
  • 地方の人でも近くにある場合が多い
  • 生体を購入後困ったことがあれば店員さんに相談できる

ペットショップのデメリット

  • (イベントと同じ状態の個体でも)少し高い場合が多い

イベントのメリット

  • ブリーダーから直で買えるので、比較的安めの値段で手に入りやすい

イベントのデメリット

  • ペットショップのように毎日やっていないので、「今日欲しい」と思っても開催日まで待たなければならない
  • 地方の人は行くのにお金と時間がかかる場合が多い

神戸で開催される「ぶりくら市」と東京で開催される「とんぶり市」が個人のブリーダーさんが多く参加するイベントです。
その他にもブラックアウト、各地でレプタイルズフェスなどがあります。

参考:
ぶりくら(外部リンク)
BLACK OUT!(外部リンク)

モルフの選び方

レオパのモルフは100を超え、現在も常に新しいモルフが出てきている状態です。
選ぶ楽しみは十分にありますが、「多すぎて選べない」という状態になりがちです。
(なお、行動経済学という学問には「選択肢は多い方が人間にとっては良いものの、多すぎるとかえって選べなくなる」という理論がありますが、これはまさにレオパの為に存在するんじゃないかと思うんですよね)

以下では、

  • 避けた方が良いモルフ
  • 気を付けた方が良いモルフ

を紹介します。

避けた方が良いモルフ

レモンフロスト、スーパーレモンフロスト

このモルフは特に最初の1匹にするには避けた方が良いです。
このモルフは現在、悪性の腫瘍が発生する可能性があることがわかっています

黄色のモルフですがハイイエローとは明らかに異なり、絵具の「レモン色」のような色をしています。
見た目は非常に美しいモルフですが、現在各地のブリーダーさん方が腫瘍を出ないようにするために改良段階にあります。

ひとくちに「レモンフロストを飼育する」と言っても、ブリーダーが「自分も腫瘍を消すために研究したいから飼育する」というのと、レオパ初心者が「色が綺麗だから飼育する」というのは意味が全く異なります
腫瘍問題が解決するまで、最初の1匹にこのモルフを選ぶのは避けましょう

腫瘍が出たレモンフロスト 現在(2018年)、ほぼ全ての個体が上記写真のように腫瘍を発症してしまいます。
(上記の写真は腫瘍が発症し、その後破裂した個体です。少々ショッキングなため、写真を一部加工しています。画像をクリックすると加工無しの写真を表示します)
本モルフが日本に輸入されてからある程度時間が経っているため、飼育者の腫瘍発症報告も増えてきています。

参考:
本件に関し、詳しく知りたい方は以下をご参照下さい。
レモンフロストの腫瘍に関する情報/とっとこのレオパ覚え書き(外部リンク)

気を付けた方が良いモルフ

エニグマ

エニグマとは「謎」「不思議」という意味で、色ではなく模様の変異のモルフです。
親と全く違う柄の出方をすることがほとんどなので1匹1匹違う柄を楽しめるのが魅力的ですが、このモルフは多かれ少なかれ神経障害を持っています。
首を傾げたり、同じところをクルクルまわったり、本来レオパには見られないような「エニグマ特有の動き」が見られます。

ただし、個体によって程度の差はあるので、気になる場合はそのような動きが出ない個体を選んでください。
なお、このエニグマ独特の動きのない親から子供を取っても、子供は発症する場合もあります。

ホワイトアンドイエロー

「W&Y」と略されることが殆どです。
本モルフもまた、神経障害を持っています。
しかし、本モルフはエニグマとは違って神経障害を切り離したラインが確立されており、神経障害を持たない個体を入手することが可能です。
このモルフの個体を気に入った場合は、神経障害持ちなのか否かをしっかりと確認するようにしましょう。

各系統のアルビノやスーパーマックスノー等

弱視の個体です。
餌を取るのが下手なので、ベビーから飼う場合は特に餌付けに苦労する場合が多いです。
逆に手を掛けて育てたい場合は良いですが、気になる場合は避けましょう。

ヒョウモントカゲモドキは基本的に、コンボが重なるほど飼育難易度は上がる傾向にあります。
手を掛けて育てたい場合はコンボモルフに、(語弊がありますが)極力手を抜いて飼いたい場合は単一モルフに目を向けてみるといいと思います。

結局どう選ぶか?

飼い主に可愛がられるヒョウモントカゲモドキのイメージ

結局のところ、自分が一番心を惹かれて、この子を育てたいと思った子が一番良いと思います。
レオパは適切に飼えば10年は生きますし、公式では29年の記録もあります。
これから長い付き合いになるので、上手く飼育できずに死んだら嫌だからとりあえず安い個体で……という決め方はしない方がいいと思います。
レオパはハムスターと違って2~3年しか生きないわけではありませんので、妥協して選んだ個体であろうが、長い時間付き合うことになってしまいます。

10年以上付き合うことをしっかりと考えて、自分がこれから育てていきたいと思える個体を選びましょう。

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「レオパが初めての爬虫類」という方は、是非一度読んでみて下さい!

 

 

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