レオパが脱皮不全を起こした時の対処

脱皮不全を起こしてしまった場合の対処法と、その予防法を解説します。

脱皮不全の症状

脱皮不全とは、脱皮を終えた際に皮が体に残っている状態のことを言います。
もしも白い皮が体の一部に貼り付いているような状態となってしまったら脱皮不全と認識してください。

脱皮不全の対処

以下の方法で対処します。

温浴させる

温浴させずにそのまま人間が皮を剥ぐことを手伝っても良いのですが、温浴させることで皮がふやけて剥がれ落ちやすくなります。
温浴を嫌がる個体もいますが、そうでない場合は温浴をさせた方が皮が楽に剥げるのでおすすめです。

また、貼り付いている皮が硬く、剥ぐのが難しい場合は「シードイース」という補助液をお湯に混ぜます。
この商品は皮をふやかすのをより促進して剥がれ落ちやすくしてくれます。
(温浴用のお湯120mlに対しキャップ一杯分を混ぜて使いますが、なぜスプレー式になっているのかは謎です。笑)

次の脱皮を待つ

レオパには温浴を嫌がる個体もいますので、そのような個体の場合は次の脱皮を待っても良いです。
しっかりと餌を食べて栄養を摂っていれば、次の脱皮の時に残った皮も一緒に剥がれ落ちる可能性が高いです。

上記の「シェディングエイド」というスプレーは生体の体に直接吹きかけることで脱皮のサイクルを早めることができます。
それに加え、残っている皮も剥がれやすくなるという爬虫類用の脱皮促進剤です。
心配な場合は是非使ってみましょう。

ただし、残った皮が生体の体を締め付けている場合は温浴を嫌がる場合でも待っていないで温浴させた方がいいです。
締め付けられた部分は血流が滞り、壊死してしまいます。
特に指先の脱皮不全はこの症状(「指飛び」といいます)を起こしやすいので温浴して剥がすか、無理そうなら病院へ連れて行きましょう。

脱皮不全の原因

脱皮中のヒョウモントカゲモドキ脱皮不全を起こした場合、「適湿適温で飼育しているか否か」を確認してください。

適湿適温で飼育していない場合

こちらは飼い主の飼育方法がそもそも問題ですが、問題解決の方法は簡単です。
ウェットシェルターを1つ入れるだけで、だいたいの脱皮不全は予防できます。
レオパは自分で快適な場所を選ぶことができるので、脱皮前になると大体自分からウェットシェルターに篭ってくれます。
1つ用意しておくだけで安心なので、必ずケージ内に置きましょう。
ウェットシェルターはその特性上、水を入れっぱなしにするのでカビや雑菌が繁殖しやすいです。
たまに煮沸消毒と天日干しを行なってください。
2つ用意しておくと洗い替えになるので便利です。

適湿適温で飼育している場合

この場合は2パターンが考えられます。

脱皮が下手

人間でも得意不得意があるのと同じように、爬虫類にも脱皮が下手な個体がいるようです。
このような場合は、温浴させて皮を剥がしてあげましょう。

自力で脱皮している途中に人間が手伝ってしまうと自力で脱皮することを諦めてしまう場合があります。
何度も脱皮に失敗する個体でも、脱皮中は手を出さないように気を付けましょう。

栄養・水分不足

湿度をきちんと確保していても、栄養や水分が不足すると脱皮不全を起こす場合があります。
特に水分は大切で、湿度だけでなく体の中の水分が足りていない場合脱皮不全を引き起こしやすくなってしまいます

よって、拒食中だと脱皮に失敗しやすいです。

脱皮不全になるような原因が思い当たらない場合は栄養や水分不足を疑いましょう。
この場合は足りない栄養を補う必要が出てきますので、餌にビタミンをダスティングして与えるようにしましょう。
(ただし、ビタミンの過剰摂取はくる病のような状態を引き起こすので十分気をつけて下さい)
拒食中の場合は流動食を作って食べさせましょう。

脱皮不全の予防

以下の方法で、脱皮不全を防ぎましょう。

環境を整える


前述の通り、ウェットシェルターを入れておけばシェルター内は理想的な湿度となり、脱皮前の個体は勝手にシェルター内に入って自分で調整をしてくれます。
必ず1つは入れておきたいところです。

脱皮の下手な個体であればこれに加えて、床材を湿らせた赤玉土またはソイルなどのザラザラとしたものに変えると良いです。
床全体が皮を引っかかりやすくすることによって、脱皮の成功を補助してくれます。
床材だけでなく、流木など表面がざらざらしているオブジェ等を置くのも良いです(ただし、鋭利で体を傷付けるようなものは避けましょう)。

栄養の見直し


湿度や温度が適当でも脱皮不全を起こす場合はここを見直しましょう。
ビタミン剤をダスティングしたり、人工飼料や活餌などいろいろな餌を与えて単食をさせないようにすることで栄養不足が改善できます。
また、乾燥餌よりも冷凍餌、冷凍餌よりも活餌の方が栄養価が高いです。
普段栄養価の低い餌を与えている場合は、より栄養価の高い餌を与えることも検討してみましょう。

まとめ

  • 温度・湿度は適当か見直しましょう
  • ウェットシェルターをケージに入れましょう
  • 栄養状態を見直しましょう

早く良くなることを祈っています。

 

 

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