ヤドクガエルの飼い方

カエルの中でトップクラスに美しく、大人気の種類「ヤドクガエル」の飼い方を紹介します!
飼育難易度は比較的高めですが、ビバリウム映えは他の追随を許さない種類です。

基礎知識

「ヤドク」とは「矢毒」と書き、元々このカエルの持つ毒を矢に塗って使っていたことが名前の由来となっています。
美しい体色は捕食者に対しての警告を示し、カエルには珍しく昼行性の性質を持ちます。
(カエルに限らず、被捕食者は捕食されにくくするために夜行性であることが多いです)
トップ画像に写っている青色のカエルは「コバルトヤドクガエル」という品種で、ヤドクガエルの中で最も人気のある種類です。
この他にも黒地に緑模様、黒地に黄色模様、黒地に水色模様、赤と青、等様々なカラーの品種が存在し、選ぶ楽しみもかなり高いです。

矢毒と言うだけあって毒を持つカエルですが、本種の毒は原産地にいるアリやダニ等を食べることで生成されるので飼育下ではほぼ無毒となります。
ただし、無毒だからといって生体を手で触ることは控えましょう
ヤドクにとって人間の体温は熱すぎるので生体に負担がかかってしまいます。

ヤドクガエルに限らず、両生類は全般的に触れ合い目的ではなく鑑賞目的のペットだと認識して下さい。

モウドクフキヤガエルヤドクガエルの中で最も強力な毒を持つのは「モウドクフキヤガエル」(上の写真)で、その毒は人間では0.1mgで致死量となります(青酸カリの致死量は200mg)。
モウドクフキヤガエルのワイルド個体の毒は、象を2体殺すことが出来ると言われています。

寿命は10~15年です。

用意するもの

以下のものを用意して下さい。

  • ケージ
  • 床材
  • 水入れ
  • 霧吹き

詳しく説明します。

ケージ


ヤドクガエルはビバリウム映えが素晴らしいため、ガラスケージのビバリウムで飼育することが一般的になっています。
上記の画像のグラステラリウムがヤドクガエルの飼育にお勧めのケージです。
上部が金網になっていて通気性が良く、観音開きなので生体の世話がしやすいです。

ヤドクガエルもカエルですのである程度跳躍力があります。
飼育ケージはある程度背の高いものを選び、その上で脱走されないようにきちんと蓋を閉めておきましょう。

床材


ヤシガラマットが一般的です。
霧吹きを行う際に軽く湿っている程度に湿らせて下さい。
ソイルでもOKです。

水入れ

カエルは爬虫類や哺乳類とは違い、「口から水を飲む」ということはありません。
その代わり、体を水に浸して総排泄孔や皮膚から水分を吸収します。
そのために水入れを置いて小さい水溜りを作っておく必要があります(「カエル池」と呼ばれたりもします)。
あまり高さがあるものを使用すると溺死する場合もあるので、高すぎないものを使用して下さい。
中の水が排泄物などで汚れているとアンモニアを体内に取り込んでしまうことになるので、こまめに掃除して清潔を心掛けましょう。
100均で売っている適当な深さの小皿でも十分ですが、爬虫類用の水入れを使うとかっこよくレイアウトできます。

霧吹き


ケージ内の湿度を保つために行います。
生体に直接吹きかけるのではなく、ケージの壁に水滴を作るように行って下さい。

毎日の世話

「餌やり」「霧吹き」について説明します。

給餌について

ヤドクガエルの飼育が高難易度と言われる所以はここにあります。
ヤドクガエル専用の人工飼料は現状存在せず、必ず活き餌を使用する必要があります。
そして元々小型のため、大きい餌は食べられません。
コオロギの成虫は間違いなく無理です。
ヤドクガエルが食べるのはショウジョウバエ、コオロギの幼虫など、小型の昆虫です。
ヤドクガエルを飼育するとその餌となるコオロギも飼育・繁殖することになります。
正直、ヤドクの世話は楽すぎてどちらかというとコオロギを飼育しているという感覚になります。笑
毎回ペットショップで買って与えても良いですがピンヘッド(初令のコオロギ)は比較的高価である場合が多いので、自家繁殖すると良いです。
以下の記事を参考に、コオロギを自家繁殖させてみましょう。

コオロギを与える際は必ずカルシウムパウダーをダスティングして下さい。
1日に1回、20匹前後の昆虫を与えます。

霧吹きについて

1日2回、朝晩に霧吹きを行います。
飼育ケージ内が十分に湿るように行って下さい。
壁1面に水滴を作り、床材が十分湿った状態になるようにします。

ケージ内の湿度は60~70%程度になるようにしましょう。

温度について

常時25℃~30℃を保つようにして下さい。
ヤドクは多少の低温には耐えますが高温に弱いです。
どんなに高くても30度を超えることのないように管理して下さい。

まとめ

マダラヤドクガエル飼育のポイントをまとめます。

  • 餌は初令のコオロギなど、小型の昆虫を与える
  • ケージ内の温度は25~30℃、湿度は60~70%を保つ
  • 朝晩2回毎日霧吹きを行う
  • 餌は毎日与え、ダスティングを行う

ビバリウムに映えるヤドクガエルの飼育・観察を是非楽しんで下さい!

 

 

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